地球の置かれている状況

我々の銀河の渦状腕は5本あって外側にペルセウス腕、 内側に射手座腕があり、 太陽はちょっとローカルなオリオン座腕に存在している。 オリオン座腕は渦巻き銀河の主腕ではなく、 射手座腕から分岐した副腕なので安定な場所ではない。 副腕は砂丘にできる砂紋が枝分かれしている部分と相似であり、 動きやすい場所になる。そのため天変地異も多い。 銀河の中では特等地とは言えない。
地球の気候は約300万年前から氷河期と間氷期が交互に来るようになった。 大陸移動に伴って海流の循環が悪くなって熱伝導が低下し、 極と赤道の温度差が大きくなった。 太陽の日射量の変化を敏感に受けてしまう環境になっている。 そのため地球気候はミランコビッチが提唱した周期に沿って氷河期と間氷期が交互に来る。 それに合わせて人類が出現した。 当初は4.1万年周期だったが、約100万年前からは10万年周期になった。 この周期のおかげで地球人類が進化を遂げた。 知的生物の進化は氷河期と間氷期が交互に来るなかで進行する。 氷河期の厳しい環境では知恵を絞って創意工夫しないと生き延びることはできない。 寒冷地に適した白い肌と赤毛のネアンデルタールは温暖化に伴い滅亡した。 その後、温暖化に適したホモ・サピエンスが現れて 混血しつつ、この短い間氷期に進化した。 近年の地球の気候は約6000年前が間氷期のピークで最も暖かかったが、 現在は氷床コアの調査より徐々に寒冷化に向かっている。 短期的に暖かくなることはあろうが、いつ寒冷化してもおかしくない状況にある。 寒冷化の速度は1000年で1℃の低下とゆっくりしている。 間氷期から氷河期に入ると氷床が発達して生活できる場所が狭くなってしまう。 使える農地は1/2に激減する。人口も比例して減少するはずだ。 穀物生産が激減して現在の人口は維持できない。 二酸化炭素地球温暖化説を唱える人たちの予測どおりに 二酸化炭素の排出だけで氷河期を回避できるとは思えない。 地球は間氷期より氷河期のほうが長く続く惑星である。 −6℃の寒冷化は23,000年後まで続くのでこれに打ち勝つのは難しい。 この氷河期を回避するには地球を大改造する必要がある。 すなわち、パナマ運河を開削して海峡とし、 ドレーク海峡をダムで仕切って南極周回流を止める必要がある。 これにより海流の循環が良くなって熱伝導が向上し、極と赤道の温度差が小さくなる。 太陽の日射量の変化を受けにくい環境になって、氷河期が来なくなる。 しかし、これにより南極は温暖化して氷は減少し、海面上昇によって各国の港湾都市が水没する。 反対の声が上がるだろう。現状維持しか方法が無い。 結局、地球は永遠の住処ではなく、条件の良い惑星を探して移住するしかない。 進化した生物は氷河期が訪れると、よりよい環境を求めて別の惑星に移住し、 繁栄するという道を歩む。寒冷化の速度は遅いため充分間に合う。 地球では人口増と資源枯渇による混乱ほうが先に来る。 かつて地球は酸素が多く安定した気候が続いた時期があった。 7段階評価で6から7のトップクラス(Top-earth)だった。 このような長期に安定なTop-earthを探して移住することになる。 これより優れた惑星は銀河に1つあるかどうかなので難しいか。 現状の地球は両極に氷床があって森林面積も小さく、極と赤道の温度差も大きいため 使える生命資源と地下資源は限られる。 7段階評価で5とやや厳しい状況にある。氷河期に入れば4に低下する。 宇宙人からみれば氷河期と間氷期が交互に来るような惑星は価値がない。 開拓して農地や都市を建設してもそのうち使えなくなるのでは無駄になる。 両極の氷床は遠くから肉眼で見ても一目瞭然。これでは侵略する気にはならない。 『寒いところで頑張っているな』とつぶやいているだろう。 移民としてやってきたというのは一例として無い。

7段階評価 惑星環境      重力    極−赤道気温差 氷床  安定度  銀河中の存在確率
レベル7   地球++            0.9-1     10℃     なし 1000万年   0or1個
レベル6   地球+白亜紀相当   0.9-1.1      20℃    なし  100万年     2個
レベル5   地球現在相当    0.9-1.1      40℃    あり   10万年        10個 
レベル4   ツンドラ気候相当  0.85-1.15    60℃       あり   1万年       100個
レベル3   気温の低い金星相当  0.5-1.5     200℃         -     -       1000万個
レベル2   火星相当           0.3-3.0     300℃         -     -         10億個
レベル1   小惑星相当          0          400℃         -     -       1000億個
惑星環境の7段階評価の説明
楽観的な希望的観測があるが、地球に似た惑星はそう簡単には見つからない。 重力から惑星サイズは地球±10%の範囲になる。それを外れると大気による窒素中毒や 酸素不足に陥りクラスが下がる。 その惑星での居住できるかどうかはたくさんの要素が影響する。 これを惑星全体の評価としてレベル7から1までクラス分けを行った。 どれほど良質な惑星か示す格付けになる。 レベル3以下の惑星は長期滞在ができないので移住は不可能。 レベル4から永住可能、レベル5は農業が可能なので移住に適している。 さらに質が高ければレベル6や7になる。 数多い惑星の中には地球に似ているが無視することのできない マイナス要素を持つ「おしい惑星」も存在するだろう。 たとえば、月がない惑星は自転速度が短く生活リズムが合わない。 既に知的生命の居る惑星などは紛争を招く。 下記に、7段階で惑星環境を評価した。惑星の画像とその説明を示す。

レベル7
地球の白亜紀を上回る環境で居住に最適、農業に利用できる土地が惑星全体に広がる。 地球と比べ温暖で湿潤な気候、高酸素濃度であり生物活動が大変盛んで、 赤道の熱帯雨林の高さが100m以上ある。巨大生物が生息、一部は空を飛ぶ。 単位面積あたりのカロリー生産効率が銀河の中で最大。 氷河期がないため気候変動が大変少なく、安定期が1000万年もあり移住惑星として大変好ましい。 渦巻き銀河の中心より離れた主腕の密度のやや薄目の外側部分にある。 銀河中に1個あるかないかの存在確率。
レベル6
地球の白亜紀相当で居住に適し、極地を除く土地で農業が可能。両極に氷床はない。 地球と比べ温暖で湿潤な気候・高酸素濃度であり生物活動が盛ん。 単位面積あたりのカロリー生産効率も高い。 明確な氷河期がないため気候変動が少なく、安定期が100万年と移住惑星として好ましい。 渦巻き銀河の中心より離れた主腕の密度のやや薄目の部分にある。 銀河中に2個の存在確率。

レベル5
居住に適し、高緯度地域や水源のない砂漠を除く土地で農業が可能。両極に氷床がある。 地球の現在相当なのである程度の繁栄が見込める。移住惑星としては確保したいところ。 ただし、間氷期は数万年で、氷河期になると気候変動により土地の大半がレベル4になるリスクがある。 渦巻き銀河の中心より離れた腕の密度の薄目の部分にある。 銀河中に10個の存在確率。

レベル4
永住可能であるが農業が大体不可能、栽培限界を超えた土地がほとんど。 産業・産物は牧畜、狩猟、漁業と鉱業のみ、自立した生活が可能。 地球ではツンドラ気候や水源のない砂漠がレベル4に相当する。 6000m相当の気圧や気温しかない場合、自然環境下での牧畜も不可能。 銀河中に100個の存在確率。資源惑星としての価値はある。

レベル3
低酸素など自然環境下での居住は不可能。外界の影響を遮断する施設が必要。 簡易宇宙服がないと出歩けない。 現地での食糧調達コストが高く自立した生活が成り立たないため 長期滞在ができない。地球では氷雪気候や6000m以上の高地が相当する。

レベル2
気温・温度変化、自転速度と体内時計の大幅なズレ、 呼吸不能な大気、気圧、高・低重力、放射能汚染、恒星の光度変化等厳しい環境。 宇宙服などの特別な装備が必要で、調査する程度にとどまる。降り立つことはできる。

レベル1
小惑星や明確な地面のないガス惑星。


レベル6の惑星の存在確率の説明
・渦巻き銀河中の約2000億個の星の大部分は中心部に存在して、 生命が育つのは銀河の中心より離れた2つの大きな渦状腕に保護された間の 渦状腕の密度のやや薄目の外側の縁部分:1/1000
・太陽と同じ質量の恒星:1/25
・惑星を隕石から保護する木星タイプの大きめのガス惑星が1個ないし2個が外側にあるという配置:1/10
・太陽からの距離がハビタブルゾーンの中央:1/100
・小惑星10個分の質量がある岩石惑星、海洋と陸地の面積比は7:3:1/20
・適度な地軸の傾きと自転周期:1/10、銀河系公転面と惑星公転面の一致
・適度な大きさの月:1/10
すべて掛け算になるので1/500億となる。宝くじの1等に当たる確率よりも格段に小さい。

地球の大改造見積もり
・ドレーク海峡のダムの建設費
幅約650kmあり深度は約4000mだから上幅10km、下幅20kmとすれば10ドル/立方としても 650000×(4000×(10000+20000))÷2×10=390000000000000=39兆ドル。
・パナマ運河の開削
全長約80km、幅約500kmとし深度は4000mとすれば10ドル/立方として 80000×500000×4000×10=1600000000000000=160兆ドル。
合わせて約200兆ドルになる。建設費がGDPの1%の割り当てとすると 元のGDPは約20000兆ドルになり地球の実力ではこの工事は不可能だ。 汚染のない手つかずのトップクラスの惑星を1000兆ドルと見積もれば 工事費は1/5にもなる。もし、氷河期に突入したからといって、 慌てて工事したところですぐに気候が良くなるわけでもない。 100年単位で地道に工事してもその前に力尽きるだろう。 この工事はいくら進化した宇宙人と言えども簡単ではない。 大改造する予算があるなら他の惑星を探した方が安い。 だからどの宇宙人も見に来るだけなのだ。 探し回ってもおしい惑星しかないと改造したくなるが、良かれと思って やったことが裏目に出て、破壊したと非難される恐れもある。 おしい惑星は資源惑星として使えばよいと考えている。
宇宙人によって好む惑星環境はやや違うだろう。 グレイや恐竜(爬虫類型)タイプは地球より大きめのいわゆるSuper-earthを好む。 重力は推定として1.5倍くらい。 気温は高め、日差しは数倍明るい。 地球より生命活動が盛んな環境で、気圧も高く、酸素が25〜35%と多い。 ガソリン並みの高カロリーな食事が必要。 レベル7、6の環境が必要で、大きな人口は支えられない。 移住先も限られる。数少ない惑星をめぐる争いがあるだろう。 現在の地球は除外される。 一方、人間型の宇宙人(ブロンド、かぐや姫)は穀物主体なので 間氷期の地球相当が適している。 環境としてはレベル5もあればいいので、移住先も多い。 人体が省エネなので、人口も多くなる傾向がある。 銀河の中でそれぞれ住み分けていると思われる。 それでも氷河期の環境で先進文明の繁栄はあり得ない。 惑星環境として簡単に7段階評価としたが、 探査機を飛ばして詳細が解ってきてから正確な評価基準が作られることになろう。  適性のある惑星が見つかれば格付け会社の仕事になっていく。

他の惑星への移住時の問題点
現状の地球人類は地球上でカスタマイズされた固有種であり、 他の惑星では生存条件が違うため移住しても全滅の恐れがある。 最初の移住は数々のバリエーションを用意したい。 地球上での良し悪しは関係なく、遺伝子が違うものをすべて持っていく必要がある。 推定として、地球人類のまま生活したのではお金が掛かりすぎ、 現地の環境に合わせて遺伝子改造することになるだろう。 有害なウィルスや細菌、寄生虫等に対する抗体は現地のものが強いので 解析して組み込むことになる。 数世代経れば地球人類と現地の生物とのハイブリッドになると思われる。 たとえば祖父の代はマスクや吸入器が必要となったり、定期的な予防薬服用、 予防ワクチンの注射が必要だが、孫の代は遺伝子改造によって何も必要としない。 さらに数世代経るともはや日本人らしさが失せてしまい 現地の人種になりきってしまう可能性もある。 一例として重力がやや大きい惑星だと身長が小さくなってグレイ化する。 移住する意味が薄れてしまうことも考えられる。 一つの都市として10万人が丸ごと移動するため問題点が非常に多い。 まず、地球を離れることによる影響がもっとも大きい。
  1. すべて前提が地球上での話に陥りがちであるが、 この場合、戻ってくることはあり得ないため 太陽系から離れることによりすべてが覆る。太陽−地球とは一切関係が無くなる。 すべてを司っていた太陽神にお別れを告げなくてはならない。 したがって、過去の第二次大戦後の枠組みなどは意味をなさない。 今何が出来るかという実力と知恵だけだ。 後々禍根を残すような話し合いや協力体制は注意したい。 固定概念に縛られてはいけない。 人間の問題が一番大きく、国という概念がなくなる。 当然、憲法や法律もなく、あったとしても従わないことに対する罰則も無視される。 武力が幅を効かすと暴徒化して強盗、殺人、略奪、強姦など際限なく発生する。 軍隊組織でさえも弱体化して変異する可能性がある。 最悪ケースは移住船が乗っ取られて大混乱に陥り、 すべての機能が停止して移住船は棺桶となってしまう。 警察組織は充実したものが必要であるが、行き過ぎも注意が必要である。 移動する時間だけの法律を設け運用するしかない。

  2. 1隻の中で異人種の混成は難しいので、単独人種・国籍にする。 移住先も人種を混成させると地球と同じになってしまうので意味を失う。 単独人種・国籍で1つの惑星としたほうが良い。 条件が良いうちは差別なしだが、悪条件になると差別意識が高まって混乱が始まる。 所詮、絵空事でうまくいかない。 たとえば日本人だけで独自の進化をするのもありだろう。 よい土地を手に入れればあくせくする必要はない。 日本人は明治以後、近代化に邁進して先進国化した。 働き過ぎなので、もうそろそろ優雅に暮らしたいところだが、 理想を求めて進化し続けるしかない。 退化は滅亡を意味し、時間は特別なことをしない限り止められない。 他の宇宙人の社会を参考に構築していくべきと思う。
    自然淘汰では強いもの、その環境に最適なものが生き残るしくみになっている。 より最適なものを選びたいという場合、識別する必要があり、 これが差別につながっていく。しかし、強いと思われたものが、 別の条件では弱かったりして完全というわけにはいかない。 だから一つの種として存在し、その中では個体差があって、 何かあった場合、どれか生き残るようになっている。 遺伝子の違いによってその人に適した生き方があり、 それを探して生きていくことが人生の最大の課題になっている。 人種は遺伝子が異なることによるもので、 差別することは、その人のご先祖も含めて差別していることになる。 差別するなと言っても識別できるのだから難しい話になる。 しかし将来、遺伝子操作によって自分の子供を好きな形質に注文出来る ことになると、そこで遮断される。 目の色、肌の色、髪の色、顔かたち、背の高さなど自在にできる。 生まれた後からでもiPS細胞を作成して、遺伝子操作して再度人体に埋め込めば 希望の形質に出来るようになるだろう。 まるでアバターの設定と同じになる。 すると人種という概念がなくなる。 その人の親の好みとか名付け程度の意味になってしまう。 外観はファッションやおしゃれと同じで、差別はできなくなるだろう。 だが、それぞれに弱点があることを忘れてはいけない。 特定の疾患に罹りやすい、ある感染症に無抵抗だったりする。 宇宙人から見て色素抜けのようにしてしまうと 遺伝子に欠陥があると見なされるので注意が必要だ。 外観が同じで、差が出てくるとすれば、それは本人の努力になる。 たとえば鍛えた体とか、精悍な顔つき、髪や肌の手入れとかだ。 どこかに理想の人間タイプの宇宙人が存在するだろう。 理想の日本人とはどうあるべきか?考えておく必要があろう。 ちなみに、日本人の頭のサイズはヘルメットメーカーによると 大きくなりつつあり、顎は小さくなるといった宇宙人化が進んでいる。 また、産科医療が向上したため、頭が大きいと昔なら死んでしまった 子供が生存するようになり、世代交代を繰り返すので頭のサイズが 大きくなっていくこともある。
    日差しの強い惑星は植物の生産性が高く、そこで進化してきた人間は皮膚を 守るためメラニン色素が多くなる。宇宙に居る半分の知的生物は黒いと思われる。 しかし、文明が進んでくると農作業は機械化されて直射日光は受けなくなる。 メラニン色素が多い皮膚はあまり優位性がなくなる。 そこで、遺伝子操作によって白くすることが行われるだろう。 生まれた後からでも肝臓のiPS細胞を改変して、再度人体に埋め込めば可能になる。 白くするだけでは飽き足らず、白い皮膚を超える肌が求められるだろう。 マンドリルの顔のように青みのあるスーパーホワイト、 機能性を求めたグレイのような灰色がかった皮膚など研究されるはずだ。 切れにくく、虫に刺されない、感染症に強い、ガン化しない等、スキンアーマーが求められる。 どこかに『美』を求めた宇宙人も居るはずなので一度見てみたい。 メラニン色素が多い知的生物の良さを我々は知らない。 07/15/2020追記

  3. 一つの種として移住するわけだから個々の個性や差があるのは 当然であり、種として生き延びるためのバリエーションである。 個人が移住するわけではないので選民はできない。 移動中は個人の地球上での実績や評価(+も−も)は保留される。 この時間はすべて平等であり特権階級はなく、集団の中の単なる役目となる。

  4. 特定の思想家などによる集団自殺やマインドコントロール、 情報制御、悪い噂の流布が懸念されるので、これらを制限する。

  5. 自殺願望の人物やテロリストによる破壊が懸念されるので排除する。 場合によっては宇宙空間に放り出す。 全滅のリスクを考え移住は10回くらいに分けて行うことも一案。

  6. 火災、減圧、設備の故障を考慮した設計とし、予備と復旧可能な資材、人材を持っていく。

  7. 伝染病や閉鎖恐怖症が問題になるので、 養鶏ゲージのような劣悪な環境に押し込めないようにする。 広い場所を幾つか設け、定期的に利用する。 医療の設備、人員は完備しなければならないが、未知の感染症が 発生する可能性があるので伝染病の研究者が必要である。

  8. 通貨や資産の保証がないので、しばらくは定賃金、固定相場で運用し、 勝手な値上げや値下げは認めない。

  9. 長期冬眠(黙らせる)させたほうが資源・エネルギーの消費が少なく、トラブルも 少ないため有利と考えられる。

  10. 移動中は密なスケジュールを立てて、移住先の生活に目を向けた情報教育が望ましい。 現地の気象環境、大陸配置、地図、暦の説明や時間の違い、月や星座の講習会に時間を割く。
移住先の惑星の探査
最初の移住先の探査に行くにはまずは無人の探査機を送り出す、 といっても闇雲に探すわけにはいかない。 レベル4の惑星でさえ存在確率は1/20億と小さく、宝くじの1等に当たる確率よりも小さい。 最初は意気込んでいても、100機も飛ばしても良いのが見つからないと 予算の無駄という意見が出てきて計画が頓挫する。 だが、可能性という希望は捨てきれず、中止すれば自滅の道しかない。 可能性は無限大だ。 頭を使って知恵を絞らないと探査資金が底をつく。 他の宇宙人たちは銀河の中を自由に飛び回っている。 おそらく渦状腕に沿って隙間を移動することが多いと思われる。 星々が不規則な動きをしないので安全と考えられる。 渦状腕を横切るのは密集した星雲や星々を突っ切る必要があり危険度が増すのでしない。 どうしても横切る必要があるときは切れ目を通るだろう。 なお、宇宙人たちが昆虫や植物の種子などを媒介している可能性がある。 機体の完全な清掃や消毒している可能性は低く、扉を開けば蚊やハエが飛び出す。 泥足で歩き回れば土壌中の細菌や種子が交換される。 天の川銀河の中は似たような植生になっている可能性が高い。



我々の天の川銀河の渦状腕は5本あるが、 2つの主腕はペルセウス腕とケンタウルス腕になる。 主腕なので安定した回転をしており安定度は高いが、 星々の密度が高く、超新星爆発等の活動性も高いため居住には適さない。 また、銀河外縁部は安定ではない。 それは破れと反破れの攻めぎあいによるチューリング・パターンによって 渦巻きができ、これをきっかけにした渦巻きが銀河となっている。 渦巻きは中央が先に形成され、 外縁部は渦巻きの作成中のため不安定になる。 渦巻きは中央に近いところは原子量の大きい元素が多く、 外縁部は原子量が小さい傾向がある。 そのため密度の高い惑星は中央に近いところに存在し、陸惑星(海がまったくないか、少ない)が多いと思われる。 外縁部は密度の低い惑星となって海惑星(陸地が少ないか、まったくない)が多いと考える。 銀河中央部や外縁部に探査機を送り込んでもレベル5以上の惑星が見つかる確率は低い。 これら2つの主腕に保護された間の射手座腕と じょうぎ腕の密度のやや薄目の部分が特等地となる。 太陽はちょっと田舎なオリオン座腕に存在している。 オリオン座腕は主腕ではなく、射手座腕から分岐した副腕なので安定な場所ではない。 副腕は銀河の回転に伴って外側の腕と内側の腕の間を揺れ動く傾向がある。 これは砂浜にできる砂紋が枝分かれしている部分と相似であり、 動きやすい場所になる。そのため天変地異も多くなって、 過去には生物の大量絶滅が幾度となく発生している。 太陽はオリオン座腕の内側の縁にあり、向かいの射手座腕が途切れたところにある。 腕がさらに一本できようとして射手座腕の星々がオリオン座腕に移動したとも考えられる。 銀河の中では褒められる場所ではなく特等地とは言えない。 しいていえばやや難しい場所で、幸運が重なって たまたま発展したのではないかとみている。 そうはいっても、最初はオリオン座腕に沿って探査することになる。 長さは約3万光年と短いが、この近辺に太陽の兄弟星があるはずだ。 この兄弟星の惑星に可能性がある。探査領域1として示した。 太陽より外側のオリオン座腕の途切れたあたりやペルセウス腕と射手座腕の間に レベル5以上の惑星がある確率が高い。 できれば射手座腕の外側寄りの縁が良い。
射手座腕と回転対称位置にあるケンタウルス腕とじょうぎ腕の間は広く、 あまり密集していない。 じょうぎ腕の外側に進化した宇宙人が住んでいる可能性が高い。 探査領域2として示した。だが、距離が遠い。 01/18/2015

移住のイメージ
従来方式のロケット探査機は遅くて使えない。 遠くから電波を出しても届くのに数十年も掛かるから意味がない。 円盤機関方式の探査機を飛ばして戻ってくるほうが早い。 探査機の飛脚リレーになる。 よさそうなのが見つかれば1編隊で探査に行く。 といっても、偵察円盤は5台は贅沢で2台で充分だろう。 アダムスキーがコンタクトした連中のように5台も運搬するにはかなり余裕がないとできない話だ。 母船に往復分の燃料を積んで、目星を付けたところに接近して衛星を放出し、 無人観測で探査する。気象調査と資源調査を行う。 最終的には着陸して旗を立てて、現場確認と動植物と土壌のサンプルを持ち帰る。 あまり生物的に進化した惑星は避ける。 人類の生活が可能という結果が出れば、最初の先遣隊が準備のために出張する。 途中に息ができて補給ができる場所があればベースキャンプを張り、 生活物資を置いておく。先遣隊の情報を元に都市計画を練る。 次にインフラ整備の建設工事関連が出張して、 都市を建設し生活可能な状態になったら一気に住民が移動する。 あらゆる分野の企業が進出できる。 現地生産品で価値のあるものは売れるから地球に出荷できる。 地球からの補給はそのうち減って、現地で賄える。 条件が良ければ農産物や水産物、資源、工業製品が高値で売れる。 交通が多くなればベースキャンプはサービスエリアやコンビニ店になるだろう。 都市は人口が増えて大都市のように発展するだろう。 環境が良ければ観光地にもなり得る。 国家事業だと意気込んでも最初だけで、 採算割れしていると計画は予算が削減され頓挫する運命にある。 せいぜい南極の基地相当という研究や調査のレベルで終わる。 途中のベースキャンプはサービスエリアやコンビニ店にもならない。 発展するにはレベル5は必要だと思われる。 レベル4では資源惑星にしかならない。 04/29/2017

移住先で人種を混成させると地球と同じになってしまうので都合が悪い。 単独人種・国籍で1つの惑星としたほうが良い。100億人も住める惑星は レベル6以上となってしまうので存在確立が自体が極少なく見つからない。 レベル5以下なら銀河中に二桁の存在確率になる。 せいぜい20-30億人も住めれば充分ではと考える。 返って条件の悪い惑星に散らばったほうが混乱が少ないと思われる。 03/11/2018

地球以外の惑星に国や都市を持つことは進化する上で優位性が増す。 最初の移住惑星
最初に発見された惑星がレベル4だった場合、確保して無理に移住してしまうと 定期的な物資の補充が必要になる。 元々採算が合わないため地球の物資を食いつぶすことになってしまう。 その後、レベル5以上の惑星が発見されると最初に発見された惑星はお荷物になってしまい 放棄されることになる。そこの住民の生産性は低いため自力でレベル5以上の惑星に 行くことが出来なくなる。焦って移住計画を実行すると、 国家予算レベルの損失を出すことになって失敗するので見極めが必要と考える。 10/06/2019

移住先が良かろうが悪かろうが、勝手に移住すると地球の資源を持ち出すことになる。 需要バランスによって不足した資源は値上がりし、全地球レベルで負担することになる。 負担するのは拒否できない。政治的に先走ったいい加減な移住計画は地球の劣化を招き損失となる。 移住惑星は充分な探査が必要で、10年後に生産性がプラスになっていることが重要である。 地球からの支援を受け続けるような採算が合わない移住はしてはいけない。 12/14/2019追記

日本人の移住について
戦後70年を経て思いやり予算等で、進駐軍の固定化が進んだ。 この膠着状態を打破するには別の惑星へ一部移住したい。 04/07/2019

移住惑星の造成
天文学者らは楽観的な雰囲気があるが、地球に似た惑星はそう簡単には見つからない。 数多い惑星の中には熱すぎる惑星や寒すぎる惑星が存在するだろう。 その軌道をずらしてハビタブルゾーンに持ってくると使えるようになる。 デススターほど大きくはないが大きな母船であれば長さ3kmのものが目撃されている。 JAL機が遭遇したのは直径700m(ボーイング747の10倍)のお釜型だった。 遊びで地球を訪れただけで、本気を出せば30kmの作業船が造れるだろう。 複数の惑星を持つ文明なら経済的に可能とみる。 空想の宇宙映画ではなく、実現する可能性があるものとしておもしろい。 このような作業船なら建造しても採算が合う。 あとで、不要な小惑星をかたずけるのにも使える。 地球ではいきなり巨大な作業船は難しいので、500mの葉巻型を600台くらい(18兆ドル・建造期間30年)建造して周回軌道に乗せ 連結して長さ3kmのものにし、これをさらに束ねて30kmの葉巻型の作業船(推力1013kg)にする。 手順は直径100km以下の小惑星(1016kg)に連結して直接動かす、 この小惑星を複数か何回かスイングバイさせ直径1000kmの準惑星(1021kg)を動かす、 ぶつけてもよいが、破片をかたずける必要が出てきて面倒になる。 この準惑星をスイングバイさせ地球サイズの惑星(6×1024kg)を動かすことができる。 こうして使い物にならない惑星を移住可能な惑星にする。 やはり地球に近いところにあったほうが便利だ。文明圏という意味合いもある。 造成に使い終わった作業船は分離して移住や貨物船として利用すれば無駄が無い。 居住惑星だとやや難しく、月を付ける、地軸の傾きを調節する、自転速度を調節する等が考えられる。 天の川銀河にいるとは思えないが、他の渦巻き銀河で惑星を造成して売っている輩がいるかもしれない。 いずれにしても富裕層は環境の良いレベル6の居住惑星で頭脳労働し、 貧困層は環境が厳しいレベル4の資源惑星で肉体労働することになる。 04/14/2019、04/04/2021、05/24/2021、3/31/2024修正

太陽から50光年以内にはG型スペクトル分類の恒星が10数個ある。 地球に相似の惑星は見つかっていない。 あったとしても位置が悪かったり、大きさが合わない可能性が高い。 単独の太陽サイズの恒星に適切な惑星を造成すると価値が生まれる。 文明としてこれができるかどうかが繁栄の規模を左右する。 地球(GDP:100兆ドル)の数十倍の文明圏(GDP:1京ドル)を築ける可能性がある。 アダムスキーが接触した連中のGDPは200兆ドルはある。 それを上回ることが目標になる。 3/31/2024

円盤機関方式の探査機を20台は揃えたい。50光年以内のG型スペクトル分類の恒星に向けて放ち探査する。 希望の惑星が1個でもあれば移住できる可能性出てくる。


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