破れ補正実験22




実験21では共鳴率が数%しかない状態で駆動不足があった。 ディスクが大きすぎるというのも一因か。 今まで共鳴が弱かったので相対的に強くすることを考える。 今日まで駆動装置だけは大きいディスクのために改良してきた。 実負荷状態で4500Vp-pは達成し電気共鳴状態を探り出した。 『未知の応答体』が何なのか探りたいが パワー不足で次の段階の変化が起こらなかった。 ディスクに対して駆動のパワー不足があるなら 小さいディスクで実験してみるのも手だ。 そこで小さいディスクを使うことにする。 この装置を使って小さいディスクを駆動すればもっと相対的に駆動電圧が上げられる。 次の段階の変化が期待できる。 今までの実験から共鳴する周波数は変わらないはずなので、 これなら共鳴率が飽和するまで駆動できそうだ。 硬貨サイズのディスクに高周波電力数百ワットならば次の段階の変化が期待できるはず。 実験機本体の電極は平な電極とする。 下にフェライト磁石を置いて距離を調整すれば電気共鳴するだろう。 03/22/2015

目標

共鳴現象を追及して次の段階の変化を実現する。

検討項目

現状の駆動装置を使って小さいディスクを駆動すれば 共鳴率が飽和するまで実験できる。 次の段階の変化が期待できる。 03/22/2015


製作
実験機本体はZPTの28mmφのものを用い平な電極にする。 手に取ると硬貨サイズでありちょっと小さい。 駆動装置は実験21のものを流用する。 最初から大きな高周波電力を突っ込むと破壊する可能性があるので 最適な駆動電圧になるよう改造する。 03/22/2015
実験機本体の電極は球形コンデンサーだが、その位置や大きさは重要だ。 アダムスキータイプでは直径に対して 中心から球形コンデンサーまでの距離は28%で割と内側にある。 外側へ行くに従ってディスクの厚みを減らしていて無駄かなと思うのだが、 それなりの意味があってのことか。150mmの実験機は35%にしていた。 機体の中心部で強力に破れ補正して中心部分から光を発しているものが多い。 球形コンデンサーの外側も使える領域かどうかは実験結果によるだろう。 今までの経験から円盤機関は幾何学的に最適が存在する。 やたら欲張っても失敗に終わることがほとんどであった。 球形コンデンサーの位置は30%に設定することにした。 したがって、中心から球形コンデンサーまでの距離は9.8mmになる。 球形コンデンサーの大きさはアダムスキータイプでは10.5%だ。 150mmの実験機は25%にしていた。 球形コンデンサーの大きさは20%に設定することにした。 5.6mmになる。 正確に作画して球形コンデンサーの位置を決める必要がある。 小さいとはいっても原子核に比べれば150mmの実験機と大差ない。 後で位相が違ったり、三相の電圧が揃わなかったりして悩む元になる。

実験の22実験台 ディスクを仮置き

このディスクには全体に電極が蒸着されているので、 削って球形コンデンサー相当の電極を残すことにした。 導通を確かめながら彫刻刀などで削った。 硬いのですぐ刃が切れなくなるのでダイヤモンド砥石で研磨しつつ作業をする。 右下写真は罫書きしたディスク表面、左下写真は電極を削った裏面。表面も削る予定。 03/29/2015
表面の電極も球形コンデンサー風に円形に削った。 最適な駆動電圧にするため段数を減らすことにする。 高圧の巻き線は2つの塔でつづら折り配線になっているので、 配線のやり直しになる。改造し始めるとやはりじゃまなので 余分な負荷コイルは取り外した。 最初なので5段から始めることにした。

 

実験
周波数はそのままで、通電して駆動してみると三相は保たれていた。 2〜1.5divは出る。矩形波に近い。小さいながらも駆動音が出る。 ディスクの電極は上下をつなぐ必要があり0.18□のテフロン線 で繋いだが半田が甘く、青い火花が出た。再半田で治った。 しばらく実験したが、ディスクはほんのり暖かい程度だった。 もっと電圧は上げられそう。 最初の駆動試験としてはまずまずと言える。 下にフェライト磁石を置いて上下に動かすと波形も動くので、 共鳴はしていると思われる。 フェライト磁石を上から吊るしても電圧は変わった。 最適の距離を探る必要がある。 04/05/2015
駆動しているとディスクの下でスパークすることがあり フェライト磁石に飛んでいるようにみえる。 フェライト磁石には絶縁テープを貼った。 波形がおかしいと思ったら2相目の配線が円形電極から外れていた。 調べると断線しており半田の中に配線材が残っていた。 被覆を剥がすときに芯線を切ったとは考えにくくスッパと切れている。 製作時の不手際とは考えにくい。 先週の半田付けが甘いと思うのは間違いか。 0.18□が大きな電流でなくとも切れるとは不思議だ。 許容限界の4〜5Aも流れていない。せいぜい0.5Aくらいだ。 前々から球形コンデンサーの引き出し線は問題が多く難易度の高い部分と言える。 よくよく考えると球形コンデンサーは第3超平面のディスクと 第0超平面の駆動回路の間にある。 空間を跨っていて未知の負荷が掛かる部分になる。 どのような材料が適しているのかまったくの未知数だ。 ただし、電気は良く通さなければならない。 虚磁荷ケーブルとはよく言ったものだ。 距離を探ると25mmくらいで共鳴するようだが、 まだ電圧が低いのでなんともいえない。 磁石が強いということもある。距離を動かすと音が変わる。 2divは低いので負荷コイルを2段追加して7段にした。 駆動すると3divは出た。

駆動中のZPTディスク

距離を探ると10mmくらいで共鳴するのでこの辺かと思われる。 2divに比べ距離を動かすと音がよく変わる。 実験21では共鳴は3divからで、安定するのは4div以上だったのでこんなものか。 ディスクがすぐ熱くなってしまい20秒くらいしか実験できない。 4div以上あればデータが取れる。 過激な駆動なのか、物質の限界に挑むようで少々怖い。 この世から見えなくなるような操作をしているわけだから 過激な実験には違いない。 04/12/2015
磁場の向きが垂直でいいのか前から疑問があった。 スピンという考え方なら垂直で均一でなければならない。 150mmの実験機ではリングマグネットがディスクより小さいので中心部だけのはずだ。 アルミボディーを外して確認することにした。 磁場の向きが垂直なのは中心から20mmまでで、中心は30oの穴になっているから 5mmの幅しかない。 球形コンデンサー間の円周上では45度の傾きがあった。 一方、アダムスキータイプでは鉛直磁場コイルは 球形コンデンサーの内側にある。 そうすると球形コンデンサーの外側では磁場は反対向きになってしまう。 これではスピンは反対向きになっておかしなことになる。 もしかするとスピンという考え方は適用できない可能性がある。 スピンを 同一位相でコーヒレントに揃えたような物質を造りだし 機体の中心に据えつけて周囲を誘電体で覆う構造がある。 これは機体の中心部で強力に破れ補正して全体に行き渡らせている方法である。 アダムスキータイプでもやっていることは同じと言える。 結局、機体の中心でスピンを同一位相でコーヒレントに揃えればいいということになる。 これは今までさんざん実験してきたことだ。 球形コンデンサーの外側も使える領域なのだろう。 三角形の機体も撮影されたりするから設計思想にも依ると思う。 11×10mmの円筒形マグネットがあったので棒の先に付けてディスクに近づけて 探っていたら1-2相でスパークした。マグネットもいくらかは導通があるので 近すぎると危ない。これでは磁場が弱く変化はみられなかった。 角型フェライト磁石のほうが効果がある。 やはりディスクの中心部には垂直磁場が必要だろう。 04/19/2015
垂直磁場が本当に必要なのか確認したいので、駆動してみたらジャーという音が 出てまともに動作していない。調べたら3相目の波形が乱れていてゲートの配線が断線していた。 負荷コイルの脱着等で外れたようだ。再半田して正常動作した。 ディスクを上下させると角型フェライト磁石の端のほうが効果があるようで、音の変化が大きい。 もう一つの角型フェライト磁石を用意して反発する方向で近づけてみた。 磁力線は曲がることになる。波形が3.0divのとき0.1divは縮んだ。 磁場が最適な状態から減るので共鳴が低下したと考えられる。 やはり角型フェライト磁石の端のほうが変化が大きい傾向がある。 150mmの実験機では球形コンデンサー間の円周上では45度の傾きになっていたから 磁場の向きは45度が最適なのかもしれない。 もし、そうだとすると駆動している応答体を歪ませることになる。 応答体内部の結合状態に歪みが生じ、内部の縮退を減らす操作をしていることになる。 小さな鉄製のネジを糸に吊るして角型フェライト磁石の端の磁場の向きを確かめた。 やはり45度の傾きになっていた。ディスクの真ん中で45度の傾きになっている。 駆動電圧がまだ低いので負荷コイルを追加すればもっとはっきりするだろう。 分かりずらいが周波数を可変してピークを探るとおおよそ28.82μsecだった。 ディスクがすぐ熱くなってしまい実験が小間切れになってしまう。 04/26/2015
駆動電圧を上げるべく3段目と4段目の間に3段分の 負荷コイルを追加した。負荷コイルは巻き数比を変えたものにした。 一次側15ターンのものになる。 理由はクロストークが出ていないのでこちらのほうが有利と思うので。 これで各相10段になる。 通電して駆動してみると4divは出た。電流は6Aだった。 すぐにディスクが発熱してしまうが反発磁場を印加すると 波形が0.2divも縮んで音が変化した。変化が大きい。 小さいディスクに高い駆動電圧が効いて共鳴が明確になった。 1/2波形が出現するが、良い結果だ。今後、詳しくデータを取って確かめたい。 NMRやNERでは電荷の回転面が水平になっている場合、回転軸は垂直になる。 しかし、磁場の向きが45度になっていると捻じ曲げられている状態になる。 捻じ曲げられて無理に回転すれば応答体は歪む。 一回転する度に内部に圧縮・伸長が生じる。 これは内部の縮退を揉みほぐす操作をしていることになる。 内部の縮退は質量と時間を生み出しているから何らかの影響が出る。 4divで周波数を可変してピークを探ると26.54μsecだった。 150mmの実験機のピーク周波数に近くなった。 共鳴周波数がほぼ同じということで実験の信頼性が高まって 良い傾向と言える。 05/03/2015
磁場の向きが45度のときになぜ共鳴が強いと思えるのか?考えてみた。 たとえ45度であっても円は楕円として投影され球形コンデンサーの 電圧に追従するだろう。事実、共鳴は起こっている。 そして、もう一つの角型フェライト磁石で反発磁場を印加すると 磁場の方向は横を向いて水平になる。このとき応答体の回転円は楕円ではなく 直線となってしまい共鳴は起こらない。 磁場の向きが90度から45度になったとしても円が楕円になったくらいで 共鳴はそのまま起こる。 さらに45度から0度になったときは共鳴が起きるか起きないか という状態だから識別方法としては1か0なのではっきりする。 結局、共鳴しているかどうか確認する上では45度から0度というのは 確実な方法といえる。 やはり、磁場の向きは垂直だろう。反発磁場を印加しても少し磁場が 傾くだけだから共鳴は起こっており識別はしずらくなる。 磁場の向きが曲がると周波数が変化するのか確認が必要だ。 磁場の向きが90度と45度でピークを測定することにした。 測定の前に位相調整をしたら共鳴が弱まってしまった。 立ち上がりで位相を合わせると実効値で合っていないためと思われた。 原因は波形にあり、2相目が矩形波に近い。 今度は立ち下がりで位相を合わせると実効値でだいたい合う。 測定すると90度では26.45μsecだった。45度では25.60μsecだった。 若干、周波数が上がる傾向だった。4divで通電が長引くと発煙する。 45度でも共鳴するので球型コンデンサー中央間の円周の内側は 磁場の傾きによらずすべて追従して共鳴が起きる。 材質によらず共鳴周波数がほぼ同じということは共通の応答体 が呼応していると考えるべきである。 05/10/2015
45度で25.60μsecだった理由を考えた。 150mmの実験機の磁場は90度の範囲が狭く大半が45度になっている。 だから45度では150mmの実験機と同じ周波数になる。 発煙するくらいの電力を投入しているのに共鳴率が小さいのは 駆動に問題がある。2相目が矩形波に近いし、 1、3相目のデルタ波形も良くない。同じ波形に改善する必要がある。 ドライブ入力を正弦波にするためローバスフィルターを試すことにした。 瞬停駆動のときにドライバー入力を切るために幾つかの部品を 入れておいたので、外して2次の100KHzのローパスフィルターを追加した。 レベルが下がるので10倍の増幅回路を入れた。 ドライブ不足で波形の下側が詰まるのでドライバーのバイアスを上げた。 駆動して波形を確認すると2相目が前よりは正弦波駆動になった。 これを1、3相目にも適用することにする。改造して 駆動してみると以前よりはマシかなという程度だった。 どうも波形が+に振れたとたんにスイッチングが始まるようで、 1、3相目はデルタ波形の傾向が強い。ひととおり調整して 周波数をずらしてピークを探ると共鳴が向上しており、 ピークがはっきりしていて25.73μsecだった。 05/17/2015
回路側の問題なのかディスクの問題なのか 球形コンデンサーを120度時計回りにずらしてみた。 しかし、状況は同じだった。ディスクの球形コンデンサーの位置の差は関係ない。 調整をドライブ入力の正弦波で行うことにした。 分かりやすく正確にできる。デルタ波形のパルスでは不正確になる。

調整をドライブ入力で行う 1V/div

駆動してみると以前よりは波形の差が減った。 位相も合っている。しかし、共鳴のピークはそれ程はっきりしない。 現状では波形の尖頭値が効くのか実効値が効くのか不明だ。 波形が共鳴状態に影響するのは必然だろう。 電磁場が40MHzでも回転方向の自由度は追従するから 各相の波形が不揃いであれば回転ムラ(ジッター)が発生する。 先週の実験では正弦波駆動に近づくと改善した。 波形が悪いと破れ補正も安定せず、効果が減少する。 駆動装置のパワー素子の順伝達アドミタンスはバラツキがあるし、 負荷コイルのフェライトコアの透磁率も個々に違うし、 部品配置や配線の差の問題もある。半田付けでも差が出る。 まったく同じ波形になるはずがない。 回転方向の自由度だから簡単に制御下に置けると思っていたが違っていた。 今後、量産するときは現在の品質管理では不足といことだろう。 経験から試作で発生した問題は量産で必ず発生する。 選別しておいしいところだけ使うといった無駄なことをやっても避けられない。 デジタル制御できるのはドライバー素子の入力までで、高電圧、大電流は アナログであり、そこがバラツクとなると調整だけでは回避できない。 バラツキだらけのいい加減な状態では広大な天の川銀河の中を飛べるとは思えない。 05/24/2015
共鳴のピークがはっきりしないのはおかしいので 150mmの実験機で確認することにした。 そのまま載せ換えて駆動してみると共鳴のピークは改善していた。 山と谷の差が0.6divあり櫛特性が顕著に現れている。 駆動電圧は5divで実験した。 ドライブ入力を正弦波にした効果が出て良い傾向になっている。 3相目の電圧が低くなることもなくバランスが良くなっている。 やはり波形やバランスが悪いと結果が出ない。 小さい実験機に戻して駆動するとやや波形が違い、山が尖っていない。 微調整した。共鳴のピークを探るとはっきりしない。 磁場の調整を試すと角型フェライト磁石の真ん中よりは 横にずらしたほうがピークが出る傾向があった。 さらにずらし、球形コンデンサー1個だけに磁場が掛かるようにすると その相の共鳴のピークはやや大きくなる。磁場は45度の角度になっている。 もう一つの角型フェライト磁石を反発する方向で近づけてみた。 1/2波形が出ているときには 影響が大きくなって波形がかなり変わることがわかった。 波形が0.2div縮む。 リングマグネット2枚を試したが、弱いのか効果なしだった。 瞬停駆動と連続駆動の差は少しあり瞬停駆動のほうが 共鳴のピークがはっきりする傾向がある。 05/31/2015
リングマグネット4枚で試したところ 山と谷の差が0.2divあり共鳴していることがわかった。 ピークは25.92μsecだった。 リングマグネットの枚数を加減してみたが 3枚は共鳴が弱く、5枚では4枚よりは弱かった。 角型フェライト磁石で挟んでみたがむしろ共鳴が下がった。 4枚くらいがいい線のようだ。 この材質の場合若干磁場が強めの必要がある。 ディスクはリングマグネットの内側すれすれになっていて 磁場の向きは45度くらいの角度であった。
磁場が45度の角度のとき共鳴が強くなるのは解せない。 核磁気共鳴だとコマに例えられて磁場は垂直になる。 しかし、この実験の場合、45度の角度で共鳴が強い。 これでは右ネジの法則が成り立っていない。 磁場の強さと周波数は相関が無いのでラーモア周波数も適用外。 未知の応答体は歳差運動をしていない。 電荷の動きが磁場を生むことはない。 材質が違っても共鳴周波数はほぼ同じになっている。 ここは重要で機体とその内部も制御できることになり、 搭乗員も一緒に動き加速度でつぶれることはない。 だからジグザグ飛行ができる。 この実験で一部確かめられたと言えるだろう。 06/07/2015
磁場が45度の角度のとき共鳴が強くなる理由がわかってきた。 ここで“破子”=“Broketon”という概念を導入する。
  1. 自発的対称性の破れによって発生するものである。 破れが小さいと消滅する。 破子に元々電荷があるわけではなく、破れによって分極した電荷を持つ。

  2. 破子は色々な粒子に付着すると電荷があるので、そこに歪みが生じて大きな質量が発生する。 粒子に付着して時間遅れをもたらす。

  3. 材質が違っても共鳴周波数はほぼ同じなので、破子はどのような粒子にも付着している。 点のように小さくウンカのごとくびっしり付着する。

  4. 質量は分極によって僅かに発生するがほとんど無い。

  5. 歳差運動をしていないため回転方向の自由度はほとんど無い、 分極した電荷によるものではっきりしない。

  6. 破子同士は分極した電荷があるので互いにくっつき合って粘性を持つ。 これを掻き分けるとき抵抗ができて質量と時間遅れを発生させる。
すべての粒子には果物のように破子の「皮」が天然で付いているのが自然な姿だ。 これを除去するには一方向から電圧を掛けても立体的でないため 一部しか剥けない。一方向から包丁を当てても傷が付くだけだ。 複数回やっても傷が増えるだけで意味は無い。 このやり方ではすべての皮を除去するのは不可能だ。 だから、自然現象で破れ補正が起こることはない。

果物の軸を磁場で固定して刃を皮に当てる

そこで、回して除去することを考える。 果物の軸を固定して刃を皮に当てる。 つまり、磁場で軸を固定し、刃を円運動させて回しながら当てて行く。 引っ付いている破子は球形コンデンサーの電圧で順次引き剥がされ飛んでいく。 このようにすれば立体的だから難なく破子をくるりと引き剥がすことができる。 磁場が45度の角度のとき共鳴が強くなるのは 軸の部分の破子が効率よく剥けるからと考えられる。 水平だと軸に刃が当たっても軸の破子を剥くことが困難だ。 果物が45度傾いて適当に回っていると刃が万遍なく表面に当たる。 軸にも強く刃が当たるので破子が剥きやすい。 破子が引き剥がされたときに球形コンデンサーの方に向くから 電圧の加算となって現れる。 このように円偏光の電場で破子を除去すれば質量と時間遅れは減少する。 現状ではまだ補正力が弱いので破子の一部が取り除かれた程度と考えられる。
機体やその内部、搭乗員も一緒に動かすためには それらをすべて電気共鳴させる必要がある。 人体などは水分が多く誘電率が低いので電気共鳴させるには 相当な電圧が必要になる。水の誘電率は80.4なので20倍以上か。 誘電率が1の空気も考えると約1000倍は必要となる。 直角ターンする度に内部で突風が吹くのは不完全だ。 強い電場が熱攪乱に打ち勝って物品や人体に張り付いている破子を引きはがし、 すべて制御下に置く必要がある。 方向性が示されたのでさらに電圧を上げて実験してみたい。 06/14/2015
ディスクの発熱が大きいので5KΩ5ワットの抵抗を入れてみたが、 ピークが見つからない。電圧は出ている。10KΩにしても同じだった。 駆動不足か? 巻き線済みの負荷コイルが5個あるので駆動回路に実装した。 15段構成で駆動してみると5.0divは出るがピークがはっきりしなくなった。 もう一つの角型フェライト磁石を反発する方向で近づけてみた。 波形が0.2-0.3divは縮むようになり電圧を上げた効果があった。 しかし、ディスクの大きさよりも電圧依存性が高く、単位体積に入力する 電力を大きくしてもそれ程の改善は無い。 小さいディスクを駆動しても共鳴率が飽和するまでの実験はできていない。 まだ電圧不足と思われる。
破子は破れによって分極した電荷を持つので、形は球ではなく 回転楕円体のような形状異方性を持つだろう。 電子にもくっつくから非常に小さい。 これが自発的対称性の破れの模様を描いて表面に張り付き 歪みを起こして質量と時間をもたらしている。 原子核の中にも入り込んでいるので除去するには 45度の角度の磁場と円偏光の高い電圧が必要だ。 この破れを補正(無くす)して破子を剥がした “素のクォークや電子、陽子”の振舞は確認したことが無い。 物質も見たことがない振舞をするだろう。 06/21/2015
ピークがはっきりしなくなったので 150mmの実験機で確認することにした。 そのまま載せ換えて駆動してみると共鳴のピークは存在していた。 山と谷の差があり櫛特性が現れていた。駆動装置側の問題ではない。 また、小さいディスクに戻して実験する。 周波数を動かして磁場を寝かせて波形が縮むか探ることにした。 周波数が高い方が顕著になる傾向があった。 それより1/2波形が出現しやすい周波数を探ると27.30μsecにあり 何か意味がありそうに思える。 以前にも記したが、これは破れ補正したときに最初の1周目で補正が効くと時間が延びて 2周目の周波数が高くなり、3周目で補正が弱まりまた戻るといった ことを繰り返していると思われる。 1/2波形が出現しやすい範囲が存在するのか測定してみると 周波数の上側は25.15μsecで、下側は29.85μsecであった。 やっぱり何かあるとみておいたほうが良さそう。 目撃されるUFOの発光色は橙色が多く周波数はそれ程高くない。 午後3時過ぎになってにわかに暗雲が漂い、 部屋が暗くなって実験には不向きになってきた。 土砂降りになったので中止にした。 06/28/2015
念のため150mmの実験機で1/2波形が出現しやすい範囲が 存在するのか試してみたところはっきりした範囲はなかった。 だいたい1/2波形が出てこない。 しかし、しっかり共鳴のピークは26.52μsecに存在していた。 山は5.4divと谷は27.36μsec、4.8divとなっていて差は0.6divはあった。 いい感じで共鳴している。 次に、小さいディスクに戻して実験する。 懸念されることとして、もう一つの角型フェライト磁石を反発する方向で近づけると 押されて負荷コイルやオシロのプローブまで動くような気がした。 動けば電圧が変わってしまい信頼性に欠ける。 高周波・高電圧の測定の難しさが付きまとう。 そこで14段目に検出抵抗を付けて測定した。 すると変化は0.1divと小さかった。 だが、破れ補正の範囲から遠ざかれば変化は小さくなるのは当たり前だ。 もう一度検出抵抗をディスクへの配線途中に付けて確認した。 磁石を反発する方向で近づけてもプローブや検出抵抗は動いていない。 やはり波形が0.2-0.3divは縮むのは破れ補正が弱まるからだ。 そこで、球形コンデンサーに検出抵抗を付けて測定した。 まず、波形に細かい高周波が乗っており、違うことがわかった。 電圧も少し高い。2、3相も見てみると同じようだった。 磁石を反発する方向で近づけると変化も大きい。 5pの長さの違いだが差は歴然としていた。 今までの検出抵抗の位置では波形が鈍っていた。 では15段目の一次側のドレイン波形はどうなのか。 これを確認すると150Vあって磁石を反発する方向で近づけると +10V高くなることがわかった。 共鳴が弱まると電圧は高くなり相殺していた。 1段目の一次側のドレイン波形では変化なしだった。 破れ補正の範囲から遠いことによる。
さて、この梅雨の時期は機械類や電子機器に湿気が影響して故障しやすくなる。 長持ちの秘訣はしばらく通電して湿気を飛ばすようにするとよい。 この時期に長期放置してしまうと、部品が湿気を帯びたり、錆が発生する。 そして、涼しくなった頃に通電したとたんに故障するようなことが多々ある。 07/05/2015
電気共鳴は電気を流す(食わす)必要はなく、電界が掛かればいいはず。 電流はパワー素子の直流バイアスによるもので、交流成分は少ない。 多少の抵抗を入れても電圧は下がらなかったので巻き数を上げられると思われる。 電圧不足を改善するにはこのままの状態では難しいので、 各段の巻き数を再検討する。 15段のまま巻き替えすると相当な時間を要するので、 全体を1/3に縮小して5段として最適化を図ることとする。 1段目、4段目、5段目はそのままにして2段目と3段目を巻き替えする。 特に3段目を集中的に再検討する。 今後の成否を左右する検討事項と考えている。 結果が良ければ段数を随時追加すればよい。 10段分をはずして5段で再構成した。 150mmの実験機で駆動してみると32V、3A、2.3divだった。 周波数を動かしてピークを探ると山はあり26.90μsecで谷は0.5div低かった。 電圧は低くても以外と共鳴していた。 一次側のドレイン電圧は1段目から275V、220V、250V、220V、300Vで上限に近い。 次に、2段目と3段目の負荷コイルは巻き数比を変えたものにした。 一次側15ターンのものになる。 これで試すと2.4divだった。ちょっぴり上がった。 今度は3段目の二次側を2倍の巻き数にして試すと2.6divに上がった。 一次側のドレイン波形は160Vくらいしかなく低いが、パルス巾が2倍に広がった。 ASOはみ出しそうもなく問題なさそう。 結果として一次側を変えるより二次側を変えた方が効果がある。 巻き数に比例して高くなるわけではないが、まだ限界ではない。 さらに検討を要する。 07/12/2015
一番厳しい5段目に二次側を2倍の長さにしたものを移して駆動すると2.8divに上がった。 このとき一次側のドレイン電圧は250Vで逆に下がった。 駆動力が下がってクロストークが大きくなると思ったがそういうことはない。 まだ余裕があったことになる。 更に巻き足していくことにする。 二次側を3倍の長さにして駆動すると3.0divに上がった。 さらに4倍の長さにして駆動すると3.2divに上がった。 一次側のドレイン電圧は150Vで逆に下がった。 負荷が重くなって電圧が出ない状態と思われる。 巻いていくと太くなるので巻き数は足し算通りには増えない。 電源は32V、3Aのままとした。まだ巻き足せそうな気がするが、 5段目だけなので何とも判断できない。 いずれにしても巻き足していくのは効果があって良い結果と言える。 3相分を巻き足していくので3倍の手間が掛かかる。 限度を知るために5倍の長さにして駆動すると3.1-3.2divとなった。 一次側のドレイン電圧は130Vでさらに下がった。 上限は5倍の長さといったところ。 これだけ巻くとコイルが随分太った感じになる。 全数に適用するなら4倍の長さになるが、 その分駆動力も1/4になるので電圧が上がるとは限らない。 手持ちの巻き線が無くなりそうなので通販で入手する必要がある。 ボビン一巻き1万円で、当面2巻き要る。 円盤機関の部品は高周波・高電圧のため高価ではある。 07/19/2015
通販で銀メッキの巻き線をボビンで二巻き入手した。 2万円ちょっとだった。 翌朝届いて秋葉原の専門店は迅速で良い。 5段目のコイルを4倍の長さにして3段目に移設して駆動する。 3.1divで若干小さい。やはり最終段に効果が高い。 そこで5段目のコイルに巻き線を追加することにした。 4倍の長さだと10mもあり絡んでしまい時間が掛かる。 駆動してみると2.8divで返って小さくなってしまった。 単純ではなかった。 巻き線比の上げ過ぎで駆動力が低下したと思われる。 07/26/2015
巻き線を増やしていくのは限度があり、 4倍の長さのものを追加するのが精一杯とすると全部で7本となる。 これを一か所に固めるか分散させるかという選択肢があるが、 分散させると各負荷コイルについて2倍の長さになる。 これだと全部で8本追加となる。 負荷コイル6個の巻き線をほぐして6個に追加するので 全部で12個を巻き替える作業となる。 配線も外さないと巻き線できないので手間取り1日中巻き線を行っていた。 通電に至らず。
ところで、最近は地球寒冷化論がちらほら取りざたされるようになってきた。 温暖化論はいい加減飽きたようで、小氷期のほうが面白いらしい。 08/03/2015
巻き替え作業が終わったので150mmの実験機を載せて駆動してみた。 1相目は3.3div、2相目は3.2div、3相目は3.1div、に上がった。 電流は3Aで測定した。 4Aにすると3.6div出る。5Aにすると4.0div出て頭打ちだった。 安定度は良い。良い結果と言える。 5段積みなのでこの程度なら良い方か。 一次側のドレイン電圧は3Aで1段目が200Vでそれ以上の段はこれより低かった。 安全性に問題は無く余裕がある。 共鳴のピークもはっきりしており、 実験台は15段まで増設できるから希望が持てそう。 1段目は2011年からそのままなので、今回検討する必要がある。 1段目はA級動作してディスクの電荷の抜き取りの役目がある。 電圧を稼ぐ必要は無いと考えて二次巻き線を外してみた。 これで駆動するとクロストーク波形が1.0divが0.6divに低下した。 駆動のピーク電圧は減ることはなく返って上がる傾向だった。 駆動波形が改善し良い結果だ。これで行くことにする。 1段目の巻き数については検討する必要がある。 08/09/2015
1段目の巻き数を3倍に増やしてみた。駆動すると0.1div低下した。 ダメなので2倍に減らしてみた。これでもやや低い気がする。 巻き数を増やしてもたいして改善しないので元に戻すことにした。 1段目の巻き数に目立った優位性はなさそう。 4A以上にすると1/2波形が出てきて良くない。 08/16/2015
元に戻して駆動しようとしたら電圧が上がらず電流だけが大きくなる。 電源の配線か基板のどこかで短絡しているようで、 あちこち配線を外して異常箇所を割出して突き止めた。 1相目の空芯コイルとバイアスの配線が短絡していたようだ。 これを直して駆動するとクロストーク波形は0.5-0.6divだった。 1段目の巻き数は増やす必要はなく1倍で良い。 ただし、一次側のドレイン電圧は3Aで300Vはあり余裕は少ない。 この辺で巻き数の検討は終了とし、 残りの負荷コイル巻いて15段まで増設していくことにした。 まずは7段で駆動できるよう6個の巻き替えを行って3個を仕上げた。 08/23/2015
6個の巻き替えしたコイルを駆動装置に組み込んだ。 作業途中で3相目の配線に誤りがあることが判明し、4段目が動作していなかった。 どうりで電圧が低めだったわけだ。しかし、異常動作することもなく 駆動が継続できたことは将来の回路構成として使えそうだ。 少しくらいの故障が発生しても飛行は継続できる構成でなければならない。 7段で駆動してみると6Aの電流で1、2相目は5.5div出た。 3相目は5.0と少し低い。 この数値は実験19で8段分の実験で電流6Aで3.5divであったから+2.0divの改善があった。 じっくり検討したため良い結果が出ている。 小さいディスクに交換しても電圧が上がるというわけではないので、 駆動電圧は上げる必要がある。 まだ残り24個も巻き替えしなくてはならないが、ある程度のところで補正率を測っても良い。 08/30/2015
やや電圧が高めなのは7段なので負荷コイルがディスクに近く、 そこにプローブを入れるためだが、 今までもこのようにして測定していたので、高めに出ているかも知れない。 9個を巻き替え完了し、10段で駆動できるように組み込んだ。 駆動してみると12Aの電流で1、2相目は6.0div出たが、思ったより低い。 瞬停部分の電圧が異常に高く、調整不足か。 以前に比べると電圧の伸びは良くはなっている。 09/06/2015
瞬停部分の電圧が異常に高いという問題は前からあり、今回は顕著なので、 調べることにした。もう一度7段で駆動してみることにした。 やはり瞬停部分の電圧は似たようなもので存在した。 たどるとドライバー入力にもあるので停止後、再駆動を開始した波形に 問題がある。突然、三相交流が始まれば最初の1周は 円偏光ではない。過渡現象が出て当たり前だ。 これはこういうものとして理解しておくしかない。 むしろ、10段で駆動したときの電圧が低いほうが問題だ。 巻き線の向きが間違えていないか確認したが合っている。 違いといえば高圧の巻き線が2倍になっていること、 負荷コイルは積み上げた2つの塔でつづら折り配線にしているが、 今までとは折り返しの場所が違うことぐらいだ。 ここは時間を掛けて検討する必要がある。 ディスクの真下の塔の負荷コイルを3つ外し、同じ7段で駆動してみる と差異がはっきりするだろう。 09/13/2015
ディスクの真下の塔の負荷コイルを3つ外して駆動するには高さが足りず、 配線を3-4cm延長した。駆動してみると3divしか出ず、配線を延長したことが 致命的に悪かった。こんなにも悪化するとは。高圧の配線が長くなることが 極めて悪いと改めて認識した。したがって、 塔を分けずに垂直方向に積み上げたほうが良いことになる。 そうは言っても今更ということもあり 10段で駆動できるようにつづら折り配線を 変更して駆動してみた。負荷コイル3つ塔が2-3-4段目とし、 7個の塔が1-5-6-7-8-9-10段という配置になる。 12Aの電流で1、2相目は5.5divだった。3相目が6.0divと高めだった。 確認のため、もう一度7段で駆動してみることにした。 8Aの電流で各相4.6divだった。08/30の結果は大きすぎる。 10段で12Aの電流のとき5.5-6.0divは妥当なところか。 つづら折り配線のやり方で状況が変わるので検討する必要がある。 5div以上で駆動において電源を落としたとき電圧が無くなっても ディスクから0.5秒くらい音が出ていることがある。 09/20/2015
調整して共鳴のピークを探すときにクロストークも変化することに気が付いた。 こういう物理現象を見逃してはいけない。 ピークは幾つかあり、その山ではクロストークが小さくなっていた。 理由を考えると、強誘電体の回転方向の自由度の共鳴が 同一位相でコーヒレントに揃った状態なので クロストークが小さくなる。 ピークでないところは波形が小さくなって揃っていないわけだから 外乱やクロストークが大きくなる。 調整するときは共鳴のピークを探して、 しかもクロストークが小さいところに設定することになる。 これが結構、微妙で調整しずらい。
7段構成でZPTディスクに交換して駆動してみた。 電流6Aで3.5-4.0div出ていて波形は悪くない。 反発磁場を印加して波形が縮むか確認すると0.2divほど縮んだ。 共鳴していることが確認できた。 09/27/2015
7段構成のままZPTディスクを駆動してもあまり発熱はしない ことに気が付いた。いままでは駆動インピーダンスが低くすぎて 無駄な電流が多かったと思われる。
さて、自発的対称性の破れのある空間で分極した弱い電荷を持つ粒子は 存在エネルギーを小さくしようとして対称性の破れに基づくある状態に落ち着く。 これまでの一連の実験から、自発的対称性の破れのある空間で 破れのない状態を造り出すにはかなり大きなエネルギーを必要とする。 正のエネルギーを突っ込んでようやく破れが軽減されるわけだから 破れた空間のエネルギーは負のバイアスが掛かった状態になっている。 破れゼロを基準にすると負のエネルギー準位に落ち込んでいるとも言える。 この空間からエネルギーを取り出そうという発想をするならば 負のエネルギー準位に正のエネルギーを注入することが考えられる。 これには破れが軽減された状態を造り出すことにより正のエネルギーが引き込まれることが予想できる。 EMAモーターやモレイ・コンバータでその現象の一部が 捉えられ試作されてきたが、残念ながら実用化されなかった。 根本原理を理解していないからだろう。 まずは自分たちが暮らしている空間の自発的対称性の破れを理解すべきと考える。 10/04/2015
150mmの実験機で共鳴のピークでの電流がどうなやるのか確認した。 周波数をずらしながら電流計をみると6Aのとき0.1-0.2A下がることが解った。 思った通り、応答体が共鳴すれば負荷が小さくなり電流が減って 電圧の加算となって現れる。 高い電圧になればなるほど電流が減る可能性があり、 駆動するには都合が良い。自然の摂理というべきか。 次に10段で駆動できるようにつづら折り配線を変更して駆動した。 負荷コイル3つの塔が3-4-5段目とし、 7個の塔が1-2-6-7-8-9-10段という配置になる。 12Aの電流で各相5.5divに合わせることができた。 位相もぴったり合っている。 ここでZPTディスクに載せ換えて駆動してみた。 5divは出る。発熱も少なくなって実験時間が長くできる。 角型フェライト磁石の磁場の調整をして、 もう一つの角型フェライト磁石を反発する方向で近づけて共鳴を確認した。 反発磁場に押されて負荷コイルやオシロのプローブまで動くため この方法はあてにはならない。 10/11/2015
キーキーうるさいので瞬停期間を1/16に変更した。 不安定な実験をしてもしょうがないので、 ZPTディスクを縦にして実験することにした。 磁場を形成するための角型フェライト磁石 を近づけて共鳴が起こるか確認した。 30μsecにピークがありそうで、この辺かなと思いつつ 調整していると異音がしてディスクが破損した。 3つに割れた。元々電極を剥がしていたとき筋があったのだが、 成型時の合わせ目から割れた。 さんざん発熱させていたので熱衝撃がひどかっただろう。 予備のディスクがあるので、 後日電極を削り出しするしかない。 10/18/2015
一度、発煙するほど発熱させたことがあり、それが破損の原因になったと思われる。 発熱しない材料にすればよいがそれは無理だろう。 発熱は避けられないのでガス冷却するが、塊の均一な冷却は難しい。 駆動時の温度には注意する必要がある。 いい加減だと破損につながるし、耐久性にも問題が出てくる。 成型時の筋は湿式プレス時の液体の抜けが一様でないと起こる。 金型設計に知恵を絞る必要がある。 実機になったらディスク成型時の筋やヒビはあってはならない。 単結晶なら問題ないが、製造費が天文学的な価格になってしまう。
ディスクの蒸着電極を削って球形コンデンサーの電極を作成した。 片面が終了。指が痛い。 導通を確かめながら彫刻刀で削るが、 すぐ刃が切れなくなるのでダイヤモンド砥石で研磨しつつ作業をする。 ディスクの端を刃で弾くと1pの火花が出た。2回発生。 感電はしなかったが驚いた。 後加工で切削すると危険であることが解った。 乾式でやるとスパークして火災が発生するかもしれないが、 素焼きのディスク内部に切削油が染み込むのは避けたい。 実機の大きさでは衝撃を与えると1mくらいの火花は飛ぶだろう。 作業員が感電したり、吹っ飛ぶような事故が発生するので注意が必要だ。 簡単だと思ってガタガタ運ぶと誘導で運搬車両の電気系統がやられる可能性が高い。 高誘電率の巨大なディスクはデーモンディスクだ。 球形コンデンサーの取り付け作業やボディーの組み立て時に 衝撃を与えると致命的な労災事故が発生する。 10/25/2015
ディスクの裏面の蒸着電極を削って再製作した。 やっぱりディスクの端を刃で削っていると火花が出た。 後加工は危険だ。 削る作業は前回よりもやや雑かもしれない。

破損したディスクと電極を削り出して再製作したディスク

破損したディスクを外して完成したディスクを組み込んだ。 駆動してみると2相目が矩形波に近かった。前回の波形と同じで、 ディスクの問題ではなく駆動回路側の問題と判断できる。 ディスクの個体差ではない。 電流6Aで3.5-4.0div出て波形は悪くない。 共鳴周波数を求めると一つは26.50μsecにあった。 別の共鳴周波数を探すと30.08μsecにもあり、以前の検討結果と同じとみられる。 ディスクを縦置きにして角型マグネットを近づけると波形に変化があった。 4.0div以上にするとヘンな音がし始め2相目の電極付近で0.5mmくらいの火花が飛んでいる。 よく見ると円弧状の筋があり成型時にできたものと思われる。 筋をまたいで火花が飛ぶ。 このディスクも場所は違えど成型不良のディスクだった。 そのうち破損する可能性が高い。 このメーカーの品物は信用できない。 11/01/2015
ディスクを交換しても2相目が矩形波に近かったのは解せない。 駆動回路側の問題であれば150mmの実験機でも同様のはすだが。 150mmの実験機ではパルス的な波形をしていて矩形波の様ではない。 検討を要する。 実験するのにディスク上で火花が飛んだままでは危険だ。 破損したディスクを瞬間接着剤で修復して同じ波形が出るのか 試してみた。単に割れただけなので接着するとぴったりくっ付く。 駆動してみると以前と遜色ない波形が出ている。 割れ目をまたいで火花が飛ぶようなことはなかった。 火花が飛ぶ場合はある程度の隙間があることになる。 接着剤の耐熱温度は80℃なので、無理に発熱させなければ使うことができそう。
ところで、共鳴した状態を停止させた場合、何らかの現象があると思うが、 詳しくは検討していない。 実験18では駆動を停止させる方法と全部の球形コンデンサーを 同相で駆動する方法を試している。 同相で駆動したままだと共鳴を停止させたときの現象が大きな同相電圧に 掻き消されてしまうことが考えられる。 そこで、駆動を停止させる方法に立ち返り、駆動の合い間の現象を確認してみたい。 ドライバー回路の中で瞬停パルスを使って電圧の無い部分を設けた。 ややサグが発生しているが、試しに駆動してみると 停止期間中に2倍の大きなパルスが出る。以前もそうだった。 このときのドライバーの波形では停止期間になっている。 パワー素子のドレインの波形には停止期間の大きなパルスに 細かいパルスが乗っている。 細かいパルスは駆動周波数とは関連性が無い周期になっている。 そして、磁場がないと現れないようだが、よく確認したい。 なぜこうなるのか磁場や停止周期を変えたりして検討を進めたい。 11/08/2015
再製作したディスクはとうとう円弧状の筋で割れてしまった。 二つも割れてしまったのでZPTディスクは物理的に弱いと思われる。 しょうがないので、ZPTディスクは外すことにした。 150mmの実験機に載せ換えて実験する。 停止周期を1/1024に変更、停止期間を325μsecにした。 停止期間の細かいパルスは5つあり平均70μsecであった。 最初のパルスの波高値は2倍あり、順次過渡現象のように弱まっていく。 想定した通りだった。


1相目ドライブ入力 瞬停パルス H期間は停止中 1相目の球形コンデンサー電圧

このパルスは駆動周波数とは関連性が無い。 磁気柱であれば加算合成されて駆動周波数の3倍波があるが、 これは約1/3になっている。具体的な説明がつかない。 最初のパルスは各相で僅かに位相が違い、同一のピークは持っていない。 おそらく、このパルスは共鳴したエネルギーが放出されるときのものと思われる。 昔の実験にもあったかもしれないが、見逃していて正確には認識していなかった。 停止期間を狭くしても変化せず、波形が隠れていくだけだった。 これは固定周波数を持っていると言える。 試しに駆動周波数を変えてみたが、なんと波形の周期は変わらず固定されたままだった! そして、パルス電圧にはピークが存在し、2相目で測定すると その駆動周波数は25.78μsecだった。 この周波数より高くても低くても波高値は下がった。 今までの共鳴周波数と同じ周波数であり、別の観点から検証されたと言える。 共鳴の調整がやりやすくなった。本日はかなり興味深い現象を捉えた。 11/15/2015
今までどこかに固定周波数が存在するはずと思っていた。 見つからないのは直接、共鳴波だけを測定できていなかったことが原因だ。 今回ははっきり捉えていて希望が持てる。 共鳴したエネルギーが放出されるときは個々の応答体から 電圧加算されるので高い電圧になることが特徴だ。 電池の場合は化学反応なので障壁段差の決まった電圧しか出ない。 この場合、雷と同様に電荷が集積されると電圧が高まる。 上写真はスケールに入るように小さめの2.6divの駆動したものなので、 5div以上の駆動であればこの2倍以上の電圧がある。 駆動周波数よりも遅い速度で放出されることについては未解明だ。 さらに固定周波数というのも気になる。磁場の角度も影響するのか。 共鳴現象を追及した結果、共鳴波だけを測定できたことは喜ばしい。 ここで実験22を一旦終了し、新規に実験23に移行して詳しく検討したい。 下記に実験22の結果と考察をまとめた。11/22/2015

この実験での結果と考察
  1. 実験機としてZPTの28mmφのものを用いて実験したところ三相駆動は保たれていた。 フェライト磁石との距離を探ると10mmくらいで共鳴が始まった。 4divで周波数を可変してピークを探ると26.54μsecだった。 150mmの実験機のピーク周波数に近い。材質が違っても共鳴周波数はほぼ同じだった。 機体とその内部も制御できることになり、 搭乗員も一緒に動き加速度でつぶれることはなく、ジグザグ飛行ができる。 小さなディスクを使っても電圧が上がることはなかった。 1/2波形が出現しやすい範囲が存在するのか測定してみると 周波数の上側は25.15μsecで、下側は29.85μsecであった。 共鳴のピークの前後の周波数であった。

  2. 磁場の向きは45度が最適だった。 角型フェライト磁石の端のほうにディスクを置くと共鳴が強い。 150mmの実験機では球形コンデンサー間の円周上では45度の傾きがあった。 磁場が45度の角度のとき共鳴が強くなるのは軸の部分にも電場が当たって補正効率が良いと考えられる。 水平だと軸に電場が当たらない。

  3. ドライブ入力を正弦波にするためローパスフィルターを試した。 レベルが下がるので10倍の増幅回路を入れた。 ドライブ不足で波形の下側が詰まるのでドライバーのバイアスを上げた。 駆動して波形を確認すると前よりは正弦波駆動になった。 共鳴のピークが改善した。 150mmの実験機では山と谷の差が0.6divあり櫛特性が顕著に現れた。 波形が良くなると補正効果が向上する。

  4. “破子”=“Broketon”という概念を導入
    自発的対称性の破れの模様を描いて粒子表面に張り付き歪みを起こして質量と時間をもたらしている。

  5. 二次側を2倍の巻き数にして駆動するとディスクの発熱は少ない。 いままでは駆動インピーダンスが低くすぎて無駄な電流が多かった。

  6. 共鳴のピークではクロストークが小さくなっていた。 電流も6Aのとき0.1-0.2A下がることが解った。 応答体が共鳴すれば負荷が小さくなり電流が減って電圧の加算となって現れたものと考えられる。 一次側のドレイン電圧は共鳴が強まると電圧は低くなり相殺していた。 高い電圧になればなるほど電流が減る可能性がある。 回転が良く揃えばクロストークは減る。

  7. ZPTディスクを駆動して発熱させると破損した。 再度製作しても破損してしまう。ZPTディスクは物理的に弱いと思われる。 ディスクの製作中に端を刃で弾くと1pの火花が出た。 後加工で切削すると危険であることが解った。

  8. 共鳴した状態を停止させた場合、停止期間中に2倍の大きなパルスが出る。 このパルスは共鳴したエネルギーが放出されるときのものと思われる。 パルスは5つあり平均70μsecであった。順次過渡現象のように弱まっていく。 駆動周波数とは関連性が無く約1/3になっている。 駆動周波数を変えても周期は変わらず固定されたままだった。 パルス電圧にはピークが存在し、その駆動周波数は25.78μsecだった。 今までの共鳴周波数と同じ周波数であり、別の観点から検証されたと言える。 11/22/2015




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