量子化実験30



量子化実験29ではチタン酸バリウムディスクの共鳴周波数と1/250の駆動周波数を合わせることができ、 駆動の効率が高まった。『すべての物質を撥く力』の確認と量子化も進んだ。 実験30では撥く力の強化とさらなる量子化を進めたい。 現状ではまだ弱い。 チタン酸バリウムディスクに掛ける電圧には限度があり、 以前に小さいZPTに大きめの電圧を印加したところ破損した。 セラミックの誘電体としては普遍的なものであり誰が製作しても大差はない。 掛ける電圧も常識的な範囲となる。 それで効果が薄いのだとしたらどこか間違っている可能性がある。

目標
『すべての物質を撥く力』を機関全体に拡張できないか試す。 5/08/2022


検討項目
  1. 極性角運動量の負の制御が最適な状態なのか確認する。磁場や電場の角度など諸条件を再検討する。

  2. すべての物質を撥く力は何なのかさらに追及する。

  3. 水晶(珪素)は原子量が偶数のため核磁気共鳴を起こさない。 しかし、機関に使うと発熱する。 単結晶が振動して発熱しているようだがもう少し調べる。

  4. 駆動すると機関が帯電してくるが、なぜなのか調べる。
製作

駆動装置は実験29のものを改造しつつ実験する。 5/08/2022





実験

最初に鉛直磁場の違いを見てみたい。 下側のリングコアと鉛直磁場のリングマグネットを外した。 ここに角型フェライト磁石47×22×14mmを3つ両面テープで取り付ける。



これで駆動するとメソ渦の数が減った。外側のメソ渦が出来ていない。 鉛直磁場の面積が小さくなったためと考えられる。 磁場そのものの強さは強くなったようで撥く力はやや大きくなった。 あとで剥がすつもりで両面テープを小さくしていたら角型フェライト磁石がガシャと音がして外れた。 今度は角型フェライト磁石を立てて取り付けた。だいたい水平磁場に近い。 これで駆動したところ所定の場所にメソ渦が出来ていない。 数も少ない。良くないことの確認であった。やはり鉛直磁場は必要だ。 次に相間に2つ半径方向に取り付ける。磁石同志が弾かれるので 大きめの両面テープで貼り付けた。 これで駆動するとメソ渦の数も増えた。電流を大きくするとメソ渦もやや大きくなる。 磁場は強いほうが良さそう。 しかし、全体として均一ではない気がする。 駆動して過熱状態をみるため球形コンデンサーに触ったら帯電していてビリッと来た。 ある程度時間が経過しないと触れない。 一度、コイルを使ってどれくらいの磁場が必要なのか確認が必要だ。 5/15/2022

鉛直磁場のリングマグネットを3枚に戻して駆動する。 メソ渦の数が少なく、少々寂しい。 リングコアFT240-#77材μ=2000をディスクの間に入れていたが、外して駆動する。 こちらのほうがメソ渦が元気だが、良いかどうかは判断つかない。 周囲に角型フェライト磁石を裏から貼って試したが何の変化もない。 球型コンデンサー中央間の円周の外側のためと思われる。 それならばと裏ではなく表にリングマグネットを2枚追加してみた。 間にフェライトコアH5A材 T31μ=3500を入れている。 メソ渦が大きくなり10-12mmになって回るようになる。 なぜか駆動音も小さくなるのは不思議だ。 電流が小さめでもメソ渦ができる。撥く力も強い。 この設定もありか。 フェライトコアなしではいまいちメソ渦が小さい。 リングコアFT240-#77材μ=2000とフェライトコアH5A材 T31μ=3500は 入れたほうがメソ渦が大きく良さそう。 おそらく磁場が広がるためと思われる。局所的に強いのは良くないみたいだ。 コイルを使えば任意の大きさの磁場が作れるが、発熱するので実験時間が短くなる。 冷却するにしても簡単にはいかない。
後片づけで気が付いたが、トレーの外側に水晶粉が散らかっている。 ヒートシンクの上に置いたアクリル板にも乗っている。 一度きれいにしたが、再度散らかるので飛ばされるのだと思う。 20cm以上飛んでいるので一連の手作業で飛ぶとは考えられず、実験機が撥き飛ばしている。 5/22/2022

上にフェライトコアH5A材 T31μ=3500を2つとリングマグネットを2枚にして駆動した。 離れすぎているのかいまいちメソ渦の出来が悪い。 色々試すとフェライトコアH5A材 T31μ=3500一つとリングマグネット1枚が良さそうだった。 下側のリングマグネットを1枚減らしてみたがあまり変わらなかった。 普段は水晶粉入れにしているプラ製の小さなお皿(モンブランケーキの包材:プラゴミ) を高さ調整に使った。機関は重いため凹む。 2枚重ねにして凹みを減らすが、多少は変形してしまう。 これで駆動を始めるとメソ渦を見ているからか一瞬機関が右に回る気がした。 じっと見つめた後に錯覚なら左に回りそうだが、右に回るように見える。 目を疑うようだが一瞬右に回る。何回やっても同じだった。 プラ製の小さなお皿によって新たな発見につながった。 何事もやってみるものだ。実験を始めて46年は長いが無駄ではない。 円周方向に動力が発生しているとしたら目標に近づく。 先週にも駆動を始めたときにガサッと音がして動いたことはあった。 この時はマグネットの装着不良かと思っていた。
中心の穴に銅製の磁気柱を入れて駆動すれば発熱するので 良くないと思っていたがメソ渦の出来が悪い。 調整以外は外して行うことにした。 5/29/2022

円周方向に動力が発生していることが確認できたため 実験30を早々に終了し新規に実験31に移行する。 下記に実験30の結果と考察をまとめた。

この実験での結果と考察
  1. すべての物質を撥く力は機関の円周方向に発生していて全体に拡張されていた。

  2. 磁場や電場の角度など諸条件を再検討した結果、 上側フェライトコアH5A材 T31μ=3500一つとリングマグネット1枚。 下側はリングコアFT240-#77材μ=2000とリングマグネット2枚が良かった。 局所的に磁場が強いのは良くないようで磁場が広がったほうが良かった。 機関の重さは1.45Kgとかなり重い。

    水晶の発熱と機関の帯電については次の実験で調べることにした。
06/05/2022


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